皆さん、こんにちわ、今回は小学3年生の息子が参加したイベントの様子と感想を綴りたいと思います。
芸術家と子どもたち(children-art.net)という非営利団体(NPO)が主催する各種イベントが開催されています。
今回初めてこうした取り組みを知りましたので、お子さんをお持ちの方たちに少しでもこの活動を知って頂く、興味を持って頂く機会となれば幸いです。
NPO法人「芸術家と子どもたち」とは
1999年に発足し、2001年からNPO法人として活動を始めた団体です。
「現代のアーティストといまの子どもたちが出会う「場づくり」を提供すること」
を目的に掲げています。
「場づくり」を提供することで以下の機会を創る支援をされております。
●子どもたちにとって<潜在的な力を存分に発揮し伸ばす>
●アーティストにとって<子どもたちと関わり、新たな表現を探る>
上記ミッション実現に向けた主要な5つのワークショップを定期的に開催されています。
各ワークショップの詳細は公式HPをご確認頂ければと思いますが、これらのワークショップの1つとして今回息子が参加させて頂いたのが
でした。
PKTは公益財団法人「アーツカウンシル東京」というもう1つの団体と共同して実施されるワークショップとなっています。
ダンスや音楽など様々なジャンルで、子どもたちが主体となりプロのアーティストの支援を受けながら一緒に舞台作品を作り上げ、そして公演という形で披露する取り組みです。
イベントに参加したきっかけ
このイベントを知ったきっかけは、小学校からのお便りで出演者募集のチラシでした。
チラシの「おどろどろんこどんどきゅう」というタイトルを目にした時は「うん?何だこれ?」というのが率直な印象でした(笑)
ただ「どろんこ」とあるように土を題材にしていること、更にダンスとアートが組み合わさった舞台ということで息子も興味津々でやってみたいとすぐに意思表明してくれました。
息子の幼稚園時代を振り返ると、お遊戯会の演目「ピノキオ」でゼペットおじさん役を演じて長いセリフをしっかりこなし、立派に演じ切ってくれた時の事を思い出していました。
当時の写真 |
あの時と同じようにこのイベントを通して感動をもらえる、観ている人たちに感動を与えることが出来るなら応募しない訳にはいかないなという事で応募し、幸運にも出演のチケットを射止める事が出来ました。
イベントを通して出会ったアーティストの方たち
今回この作品の舞台演出とアートを担当して下さったアーティストの皆さんを簡単では御座いますがご紹介したいと思います。
青木尚哉さん
16歳でダンスに出会い、プロとしての振付家、ダンサーとして活躍されています。
主にzer0というプロジェクトを通して、様々なジャンルでのイベント、ワークショップなど積極的に活動されています。
間中ムーチョ(まなかむーちょ)さん
女児玩具デザイナーなどを経て、絵本「にんげんさまへ」など、様々なアート活動をされています。絵本は2019年にイタリア・ボローニャ国際絵本原画展において入選するなど高い評価を受けています。
HPを見て頂くととても素敵な作品が沢山並んでいますので是非ご覧ください!
https://manakamucho.jimdofree.com/
イベントまでの道のり
イベントは本番を含めて10日間のワークショップが実施されました。
PKTにおいての基本的なプロセスとなっているようで 7/3の本番に向けて基本的に毎週土日にワークショップのスケジュールが組まれました。
実際のスケジュール表 |
ワークショップ連絡帳 |
また、ワークショップはアーティストと子どもたちが集中して取り組めるよう本番までは非公開で行われることとなります。
初回の顔合わせで緊張の面持ち |
非公開ではありますが、公式SNSなどでワークショップの様子を垣間見る事が出来て、私たち観る側もどんな舞台になるのだろうと日を追うごとに期待が高まっていきました。
屋内での実施ではありますが、ワークショップを終えた息子を迎えに行くと汗いっぱいで「あぁ、疲れたー」と唸っていましたが毎回その表情には清々しさが表れていました。
本番当日の様子
そして迎えた本番当日ですが10時から最後の稽古に臨んでいました。
14:00 開場でホールには多くの観客の方が来て頂いておりました。
14:30 から公演が始まってすぐに息子が舞台に登場しステージを気持ちよくスキップで何度も駆け抜けていきます。
間中ムーチョさんがこの日のために用意してくれた土の衣装を身にまとい真剣な表情で演技していました。また、間中さんのアート作品がスポットライトに照らされて舞台がより一層彩られていきました。
パンフレットから本番舞台を想像して頂ければ。 |
子どもたちも土にくるまってはまた動き出したりと色々と面白い動きを見ているとこちらも楽しくなってしまいました。
特に参加者みんなが土に向かって語り掛けるシーンを見つめていたら私自身も土に対する感情移入というか、私達にとって非常に大切な存在なのだなととても考えさせる印象的なシーンでした。
そして舞台も佳境を迎える頃、土という存在の偉大さを物語るような、帯のように描かれた絵が滝のように流れ出てくる演出に圧倒されておりました。
こうして無事に舞台も終わり、観客の方からも多くの拍手に包まれておりましたし、出演者の皆さんの表情がとても晴れやかに見えました。
終演後はロビーに集合し、最後のワークショップとなるお別れの会が催され、本番の振り返りと一人一人感想を述べて労をねぎらっておりました。
そして最後にお世話になったアーティスト、スタッフさんに息子とともにこれまでの感謝をお伝えして別れを惜しみつつも解散となりました。