今回は Ryze トイドローン Tello を購入&使ってみた感想をお伝えしたいと思います。
●Tello の紹介
Telloは重量およそ80グラムと非常に軽量なトイドローンです。
200グラム以下のドローンは、ドローンを飛ばす際に航空法の制約を受けないという
メリットがありますが、人口集中地区や公園などは正式な許可なしではドローンは
飛ばせません。
私の自宅がある武蔵村山市周辺には奥多摩など人口集中地区から外れるエリアが存在
しており、趣味であるバイクツーリングついでにドローン撮影が出来たらと思い今回
購入しました。
Youtube動画でも多く取り上げられていますが、Hubsan H216 というドローンと
比較検討した結果、Tello に決めました。
一番の決め手となったのはこのドローンがプログラミングによる操作ができるという
点でした。
動画はコマ飛びするなど期待できないという評価が多かったのですが、単に飛ばすだけ
でなくプログラミングで事前に定義した動きができる点が魅力的でした。
プログラミングによる操作に関しては記事の後半で触れたいと思います。
●Tello の印象
Amazonから荷物が届いた時はあまりの軽さにほんとに中身入ってるの?って感じです。
満充電まで1時間半だそうです。
今回は、本体と合わせてケースとスペアのバッテリーを同時購入しました。
Telloの1回の飛行時間はおよそ13分という事で予備のバッテリーを追加しました。
トイドローンの多くはスマホに専用アプリを入れて操作するものや、ラジコンのプロポ
のようなコントローラが付属しているものもあります。
Telloは別売りでBluetooth経由で接続するコントローラーが販売されていましたが
使用頻度も高くないだろうと考えて今回は購入しませんでした。
バッテリーを充電している間にスマホへTelloアプリをインストールしておきます。
●Tello の室内初飛行!
スマホへのアプリインストールと充電も終わったところで室内での初フライト!部屋が広いわけではないので、ちょこちょこっと前後左右、上下に動かす感じです。
そして写真やビデオの試し撮り。動画はだいぶコマ落ちしてしまいました。。
着陸のパターンは2種類あり、単純に地面に着地する方法と手の平の上に着地する方法が選択できます。
この手乗り着地は子供たちにとても好評でした。
●Tello の屋外初飛行!!
奥多摩方面にツーリングして初飛行をと考えたのですが、家族のレジャーも兼ねて奥多摩のとある河原で川遊びを楽しみつつ、Telloを飛ばしてみました!
周囲に人がいないところを見計らっていざ離陸!
川風がだいぶ吹いていて、離陸させるとだいぶ風に煽られていました。
しかも風の影響なのか、Wifiの感度もあまりよろしくなく5メートルほど上昇させると
警告メッセージが出ていました。
また風が強いと360度回転させるアクションもうまく動いてくれませんでした。
四苦八苦しながら動画を撮ろうとしたのですが、完全にコマが落ちまくってました。。
動画はあきらめ写真を撮ってみたのですが、こちらは風に煽られてもブレることなく
撮れておりました。
そんなこんなで屋外初飛行をトライしてみてわかったことは、風の強い場所では実力を
発揮出来ないのだなと感じました。
また、これは後から気づいた事なのですが、アプリの設定で写真画質や動画のビットレ
ートを調整出来るようになってました。
動画がうまく撮れなかった理由もビットレートが既定値の「Auto」に原因があったようで1Mbpsに変更すると途切れが軽減されたように思います。
ちなみにビットレートなどのアプリの設定ですが、アプリを起動する度に既定の設定に
リセットされてしまうので、面倒ですが都度調整が必要となる点、ご注意下さい。
●Telloを実家で飛ばす
奥多摩での動画撮影はうまくいきませんでしたが、お盆休みに実家のある茨城に帰省して
撮った動画がこちらです。
何度か試してゆっくりと移動させることで動画が粗々にならずに撮れました。
また機体を斜めに向けて、かつ進行方向を斜めに移動させることでドローンらしいというか、
通常とは趣の違う感じが出たかなと思います。
通常とは趣の違う感じが出たかなと思います。
ちなみにこの後、庭で何度か飛ばして遊んでいたのですが、高度を最大の10m付近まで
上げて飛行していたところ、強風にあおられてコントロールを失ってしまいました。
そして高さ7、8mある柚子の木の枝に引っかかってしまいました。。
幸い実家にあった樹木剪定用の長いハシゴがあったので、四苦八苦しながらなんとか
救出することが出来ました。
この救出劇から
風が強い日、かつ高い樹木がある場所で安易に飛ばしてはいけない
という教訓を学びました(笑)
●Tello の自動運転!?(Scratchによるプログラミング)
最後に、冒頭でも触れたプログラミングでのコントロールに関する内容となります。
プログラミングによる操作をするには、自宅のPC(Windows 10)に必要となる以下の
ツールをインストールします。
- Scratch
- Node.js
- Tello SDK
まず、Scratch アプリを起動します。
次にShiftキーを押した状態でファイルメニューをクリックし、Tello SDKのファイルを
ロードして、Tello Controlを呼び出すことが出来ます。
その後、ドローン本体の電源をONにし、PCからWifi接続します。
ドローン本体がWifiアクセスポイントとなっているので、PCからそのアクセスポイントに
接続するわけです。
接続できたところで「Node.js Command Prompt」 を起動し、「node tello.js」と入力すると、ドローン本体が操作の命令を受け付ける準備が整います。
用意されているのは「前後左右の移動」「高さ調整」「機体の回転」といったモーション
コントロールに関するものであり、残念ながらカメラ撮影に関するコントロールは用意
されていません。
上記コントロールのパーツとScratchに元から用意されているコマンドブロックを組み
合わせることでTelloの自動操縦が可能になります!
●まとめ
Telloは、とてもリーズナブルなドローンでありながら、写真や動画だけでなくプログラミングまでも楽しめるものとなっています。
今回はScratchによるプログラミングを紹介しましたが、Go言語などを利用してより複雑なプログラミングにも挑戦できるようです。
これからもドローンで撮影した動画やプログラミングについてこのブログでご紹介して
いけたらと思います!